株式会社 風

2009年GW明けに北海道全域に強い霜が降りました。
この霜でアスパラは壊滅したそうです。
1週間は農協に出荷できるアスパラは採れません。

私の知り合いのアスパラ農家(アスパラ以外の作物も育てていますが)では、
「数100万円の損害」
だそうです。

「今年はもうだめだぁ」
「今年こそはって思ってたんだけど」
「これで3年連続なんですよ」
農家の方も弱気になっていました。

余談ですが、霜が降りた2日後に私は農家の方を訪ねました。
目的はアスパラ収穫体験だったのですが、思いもかけず落ち込んだ姿を見ることになってしまいました。
霜にやられても多くのアスパラはちゃんと立っています。私はそのアスパラを収穫させてもらい、そしていただきました。ありがとうございました。

余談は続きます。
いただいたアスパラは帰ったらすぐに茹でてマヨネーズをつけて食べました。
それが、「猛烈にうまい!」
農家の方の落ち込みとは裏腹に、感動的なおいしさでした。採れたてのアスパラはおいしいとは聞いていましたが、これ程とは。

さて、その数日後、強風が吹き、またしてもアスパラが被害に会いました。
さらに、数日は復活が遅れます。

この自然の暴挙を農家はどう乗り切るのか?打ち勝てるのか?

そして、強風から約一ヶ月後、再度農家を訪れると、
「今年(2009年)のアスパラは、霜と風で3割だめになった」
「農家なんて利益3割もないから、赤字です」

だそうです。

農家の方曰く、
「あきらめるしかないんです」
「自分ところだけなら、なんで?って思うけど、みんな同じだから、仕方ないんです」
「農家は忍耐と辛抱です」

意外とさっぱりしていました。

自然の猛威にやられてもやられても耐え忍ぶ忍耐力が農家には必要です。
もちろん、防風ネットを張ったり、霜対策の肥料なども使ったりするそうですが、歯が立たないときは忍耐農法