「就職活動ってマーケティングだよね」の続き。
購買(採用)行動は?
ところで、企業側の採用活動をいわゆる「購買行動」に照らし合わせると、大まかには以下の流れになっていると思われる。
- (応募で)認知する
- 興味を持つ
- (書類で)評価・比較する
- 会ってみたいと思う
- (面接で)評価・比較する
- 採用したいと思う
- 調整する(部門とか)
- 内定を出す
1~4が書類選考、5以降が面接、と言うことになるのかな。
面接の回数は会社によって違うけれども、1回だけと言う会社は聞いたことがないので、5と6は複数の人によって何回か行われる。
それぞれのステップで、先に進むための戦略が必要だ。
まず、書類。
前にも書いたけど、最近の学生は書類をしっかり書く人が多いし、内容に関しては別に言うことはない。
が、書類選考は、「書類を書いて送れば終わり」ではない、と私は思う。
最近は、就活を支援する会社のWebサイトからエントリーする人が多いのかもしれないが、
敢えて「電話して応募書類を送らせてください、とお願いしてから直接応募してみる」
とか、
「書類を送付(エントリー)したら、確認の電話をしてみる」
ことによって、「他の学生とは少し違うかも」と思ってもらうことができるんじゃないかな。
特に、電話をすると直接のコミュニケーションが発生するので、
相手は「いい感じだった」または「全然だめだった」のような感想を持ってしまう。
うまくいけば、その時点で他の学生を一歩リードできる。
それに、「確認の電話をする」は、仕事をする上でとても重要だったりするので、電話をするだけで好印象を与えることはほぼ間違いない。
旨く電話できれば、きっと、相手は「会ってみたい」と思うはず。
(面接の前に適性検査があったりする場合もあるけど、それは何とかクリアしてください)
面接に進んだら、いろんな角度から観察されるけど、「対等な立場なんだ」ということを忘れてはいけない。
「こっちだって会社選びの最中だぜ」
と言う態度で臨もう。
「職場の雰囲気はどうか」
「入社したらどんな部門でどんな仕事をするのか」
「福利厚生や給料や勤務時間(残業)などの条件はどうなっているのか」
「どんなスキルが身に付くのか」
「どんなステップアップのチャンスがあるのか」
などなど、会社を比較しようと思ったらいろんなことを聞かなければいけないよね。
それがそのまま相手には「この人は真剣に我が社に興味を持っている」というメッセージになるし、本気で興味を持って聞いていれば良い質問もできる。
そうすれば、面接官も「採用したい」と思ってくれるはずだ。
最近は景気が悪くて、「会社を選べるような時代じゃない」なんて弱気になっている学生もいるかもしれないけど、全くそんなことはないと思いますよ。
会社だって、学生に選ばれようと必死ですから。