9月17日にあすなる会マーケティンググループの例会が開催されました。
担当の方が弊社で用意したマーケティング戦略ツールを使って、
自社サービスのマーケティング戦略を練り、
その戦略について皆でより上手に売るためのアイデアを出しました。
皆さん、マーケティング戦略ツールにも慣れてきて、
かなり前向きな議論ができるようになってきたのではないかと思います。
いずれは、あすなる会マーケティンググループの仲間で、
新商品を世の中に出したいなぁ、と企んでいます。
乞うご期待!
今年度も中小企業家同友会のあすなる会のマーケティンググループのアドバイザーを頼まれました。
昨日、第一回例会が行われ、
グループ長の小倉さんから今年度の進め方などについての説明がありました。
今年度の私の役割はと言うと、
第一回例会(昨日)でマーケティンググループの活動で使うツールの説明をして、
今後は皆さんが考えたマーケティング案に口を出すだけです。
良い商品、良い戦略が生まれて、実際にマーケティング活動につなげられればなぁ、
というのが今年度の私の抱負です。
中小企業家同友会の後継者グループ「あすなる会」向けの
マーケティングセミナー第3回を行いました。
今回は、受講者が使われているチラシの評価と実習を行いました。
実習では、神田昌典さんのチャートをいくつか利用させていただきました。
実際に色んな視点から商品を考えることで、
チラシなりDMなりのメッセージを作ることができる。
と言うことを体験してもらいました。
今年度のセミナーはこれで最後になります。
皆さまお疲れさまでした。
北十勝ファームのスタッフと足寄の農業関係者の方々向けに
マーケティングセミナーの2回目を行いました。
今回は、商品作り編として、
前半は、魅力ある商品を作るためのポイントを説明し、
後半は、実際に参加者の方々が売りたいと思っている商品の評価と、
より魅力的な物にするにはどうすればいいか、と言うことを考える実習としました。
実習では、2チームに分かれ、
「短角牛」と「インカのめざめ」の商品作りについて考え、
発表してもらいました。
参加者の方々も、実際に自分で考えて見ることは楽しかったようです。
議論も白熱し、我ながら面白いセミナーになりました。
次回は、来月、「プロモーション編」を行う予定です。
今回のセミナーで使用した資料です。⇒商品作り編_100218
足寄の農協の一室をお借りして、
北十勝ファームのスタッフと足寄の農業関係者の方たち向けに
マーケティングセミナーを行いました。
第1回は、全般的に薄く広くお話をしました。
次回以降、各テーマごとに掘り下げて話を進めていく予定です。
中小企業家同友会の後継者グループ「あすなる会」向けの
マーケティングセミナー第2回を行いました。
講義の後、実際に使われているマーケティングツールを何点かお見せしました。
「こんなものなら、我が社もできる」と言う風に感じてもらうためです。
皆さんが、高効率な集客の第一歩を踏み出す手助けになればと思います。
今回は、商品(あなたです)の話。
自分を商品に見立てて、ニーズ、ウォンツを考えてみよう。
企業はあなたを採用する必要性はあるだろうか?
企業はあなたを採用したいと思うだろうか?
両方ともYesの人は、もう、面接に行ってください。
さて、「ニーズ・ウォンツ」に自信がないと思った人は、どうすればいいだろう?
『あなたを採用する必要(ニーズ)がある』と思ってもらうにはどうすればいいか?
まず、「企業がどんな人材を必要としているのか?」を知らなければならない。
募集要項にも書いてあるかもしれないけれど、勇気を出して直接聞いてみよう。
採用担当に電話して、一通りの挨拶をした後、「御社の新卒採用への応募を検討しているのですが、どのような人材を必要とされているか教えていただけますでしょうか。」と言うだけ。
募集要項に書いてあるようなことを答えるか、「不公平になる」とか何とか言って教えてくれない可能性もありますが、もし教えてくれたらちゃんとメモして面接で使いましょう。
商品(あなた)を魅力的に見せる武器にもなります。
「ニーズ」を聞けなかったとしても大丈夫。
大概は、こんなもんです。
性格面で、
- 向上心がある人
- リーダーシップがある人
- 行動力がある人
- 協調性がある人
- 真面目で誠実な人
能力面で、
- コミュニケーション能力が高い人
- 物事を論理的に考えられる人
で、これらを判断する材料になるのが、まずは経歴。
ボランティア活動の経験がある人は、行動力・協調性のポイントアップ。
インターンは行動力のポイントアップ。
サークルや部活などの代表をやっていれば、リーダーシップのポイントがアップ。
留学やセミナーは、向上心のポイントがアップ。
色々参加すれば、ポイントをアップできます。
そして、「なぜそんな活動をしたのか(動機)」、「どのような活動だったのか」、「その活動から何を学んだのか」、「その活動は、自分の将来にどんな役に立ちそうか」ぐらいは自分の言葉でしゃべるようになっておきましょう。
能力的なポイントや「まじめで誠実」のポイントは面接で判断されるけれども、これらは急には作ることができません。
日頃から意識する他ないです。
『あなたを採用したい(ウォンツ)』と思ってもらうにはどうすればいいか?
採用担当者が「採用したい」と思うのは、面接の時。
そして、その要素はズバリ「雰囲気(見た目や人柄)」。
もう、こればっかりは面接者の好みなのでどうしようもない、と思うかもしれないけれども、一つだけポイントアップの手があるんです。
それは、相手を気持ちよくさせちゃうこと。
どうすれば面接官が気持ち良くなるかと言うと、面接官でなくてもだれでも同じなんだけど、「たくさんしゃべらせること」。
人は「聞くより話す方が気持ちいい」基本的にはみんな同じ。
いろいろ質問して、たくさんしゃべらせちゃおう。
自分のことは全然アピールしなくても、相手がしゃべって気持ち良くなっちゃえば、あなたの「ウォンツ」ポイントはアップ間違い無し。(ホントに全然アピールしなかったら、採用されないと思うけど)
まとめ
まとめると、
- 応募する前に調査をすること
- いろんな活動に参加すること
- 面接では一生懸命質問すること
ということです。
に、加えて、自分のウィークポイントを知ることも実はかなり大切なことなので、もし、不採用になった時には、ちゃんと理由を聞いてください。
「どうせ、採用されないんだから」と開き直って、とことん突っ込んで聞いてみよう。
そして、不足していたポイントを補うための活動をしてくださいね。
「就職活動ってマーケティングだよね」の続き。
購買(採用)行動は?
ところで、企業側の採用活動をいわゆる「購買行動」に照らし合わせると、大まかには以下の流れになっていると思われる。
- (応募で)認知する
- 興味を持つ
- (書類で)評価・比較する
- 会ってみたいと思う
- (面接で)評価・比較する
- 採用したいと思う
- 調整する(部門とか)
- 内定を出す
1~4が書類選考、5以降が面接、と言うことになるのかな。
面接の回数は会社によって違うけれども、1回だけと言う会社は聞いたことがないので、5と6は複数の人によって何回か行われる。
それぞれのステップで、先に進むための戦略が必要だ。
まず、書類。
前にも書いたけど、最近の学生は書類をしっかり書く人が多いし、内容に関しては別に言うことはない。
が、書類選考は、「書類を書いて送れば終わり」ではない、と私は思う。
最近は、就活を支援する会社のWebサイトからエントリーする人が多いのかもしれないが、
敢えて「電話して応募書類を送らせてください、とお願いしてから直接応募してみる」
とか、
「書類を送付(エントリー)したら、確認の電話をしてみる」
ことによって、「他の学生とは少し違うかも」と思ってもらうことができるんじゃないかな。
特に、電話をすると直接のコミュニケーションが発生するので、
相手は「いい感じだった」または「全然だめだった」のような感想を持ってしまう。
うまくいけば、その時点で他の学生を一歩リードできる。
それに、「確認の電話をする」は、仕事をする上でとても重要だったりするので、電話をするだけで好印象を与えることはほぼ間違いない。
旨く電話できれば、きっと、相手は「会ってみたい」と思うはず。
(面接の前に適性検査があったりする場合もあるけど、それは何とかクリアしてください)
面接に進んだら、いろんな角度から観察されるけど、「対等な立場なんだ」ということを忘れてはいけない。
「こっちだって会社選びの最中だぜ」
と言う態度で臨もう。
「職場の雰囲気はどうか」
「入社したらどんな部門でどんな仕事をするのか」
「福利厚生や給料や勤務時間(残業)などの条件はどうなっているのか」
「どんなスキルが身に付くのか」
「どんなステップアップのチャンスがあるのか」
などなど、会社を比較しようと思ったらいろんなことを聞かなければいけないよね。
それがそのまま相手には「この人は真剣に我が社に興味を持っている」というメッセージになるし、本気で興味を持って聞いていれば良い質問もできる。
そうすれば、面接官も「採用したい」と思ってくれるはずだ。
最近は景気が悪くて、「会社を選べるような時代じゃない」なんて弱気になっている学生もいるかもしれないけど、全くそんなことはないと思いますよ。
会社だって、学生に選ばれようと必死ですから。
昨今の就職活動は、タイミングが早い。もう、3年生の時から動いている。
3年生なんて、研究室も決まっていないだろうに。(最近は違うのかな?)
研究という売り物が無いので、できることと言えば、
「履歴書を充実させる」
「面接で聞かれそうな質問の答えを作って暗記する」
ぐらい。
そのせいかどうかは分からないが、最近の学生の履歴書は私が就職したころ(十数年前。就職氷河期と言われていた)に比べて、非常に内容が濃いというか、たくさん書いている。
そして、面接では、見事な「セリフ」。
でも、そこから読み取れるのは、「私は御社の役に立ちます」ではなくて、「一生懸命準備しました」と言うメッセージなんだよね。
こんな「周到な準備」により、履歴書や「良くある質問」に対する回答がハイレベル(?)&均質化する一方で、実はコミュニケーションや考える力はピンキリ。
意表を突いた質問やその場で考えてもらったりすると見えてくるんだけど、「なぜこんなに差がつくの?」と驚くほどに個々の力の差は大きい。
そんな就職活動だけれども、これも一種のマーケティングとして考えてみた。
これから就職活動をする普通の学生が「こういうことを考えればいいのか!」というヒントを得てくれればと思う。
普通の学生が商品を投入(応募)すべきマーケット(企業)は?
まず、どんな企業に応募するか、と言う話ですが、従業員が会社から得るモノは、基本的には「給料」と「仕事の経験(キャリア)」。
特に、学生にとってはそれ以外は入社してみないと全く分からない。
職場に恵まれれば、社内での良い人間関係やお客さんも得ることができるし、経験を積んで責任が大きい仕事を任されるようになると、「やりがい」を感じるようになるけれども、入社前には全くの未知数であることが普通。
なので、どれだけの給料をもらって、どんなキャリアを形成していきたいのか、と言うのがマーケット(応募する会社)選びでは大切になる。
新卒を採用しようとしている会社は、「先輩の声」などによって、職場の雰囲気を学生に伝えようとはしているが、それも結局は作られたものなので、入社してみないと分からない。冷たいようだけれども、それが現実。
つまり、
・給料:いくらか?
・キャリア:どんな仕事をするのか?(募集要項を見ても分からなかったら、会社に電話かメールして聞きましょう)
が自分の希望とマッチする会社を探せばよい。
「仕事をしたこともないのに『やりたい仕事』なんて分からない」と言う人は、将来の自分の姿を思い描いて、「こんな仕事をしていたらかっこいいなぁ」と思える仕事を適当に選ぼう。
勤務地や休日も人によっては重要になるので、要チェック。
それともう一つ、
直感的に「その会社で自分が働きたいと思えるかどうか」も意外と重要。
元々印象が悪かった会社に入社すると、その偏見のせいで「やる気が出ない」と言うことになる可能性もある。
ちなみに、私は会社の「業種」と「業績」を見てファナックを選んだ。
正直、自分のキャリア形成なんてことは頭になかった。辞めることになったのはそのせいかもしれない。
給料はとても良かったし、職場の仲間もいい人たちばかりだったのだけれど。
大化の改新は、中大兄皇子と藤原(中臣)鎌足が権力を独占し好き放題やっていた蘇我入鹿をうち滅ぼす、という話。
中大兄皇子と藤原鎌足が正義の味方で、蘇我入鹿は悪玉になっている。
しかし、これには異説もある。
大化の改新の事件そのものに異論もあるようだし、その後の日本書紀に書かれたことを深読みすると、中大兄皇子は民衆に嫌われていたとか藤原鎌足(藤原氏全般?)は祟られていたとか、そういう読み方もできるのだとか。そして、そう読めば、中大兄皇子と藤原鎌足は正義の味方ではないということになる。
私は、歴史家ではないので、「どっちが正しいのか?」なんてことはどうでも良い。
日本書紀をマーケティングツールと見る
日本書紀と言うのは、藤原不比等と言う人の息がかかっているらしく、藤原氏のマーケティングツールと見ることもできそうだ。そこから、どんなことが言えるのかについてえてみたい。
まず、商品は藤原さんの家系というか血脈と言うことになる(ちなみに、藤原氏の末裔は今でも天皇の周辺にたくさんいる。知り合いにはいませんが。)。
広報の仕事は、その「藤原氏」ブランドの価値を高めること。
ブランド価値というのは、その「ブランドに対するファンの数」とイコールだ。
したがって、ブランド価値を高めるには、「藤原氏」ブランドの認知度を上げ、藤原氏っていうのはこんなにみなさんの役に立ってるんですよ、と言うことをアピールしなければいけない。
そこで、「ファンづくりのためのポジショニング」として、大化の改新と言う事件を利用して、正義の味方というポジションを選んだ。
この頃(8世紀)と言うのは、ほかにも「**氏を滅ぼした」的な事件は色々とあったらしいのだが、どうやら「正義の味方」のポジショニングのために使われた事件は一つだけのようだ。
客観性を欠くと情報の信頼度が下がってしまう
「日本書紀と言うのは、藤原氏が広報のために色を付けてるらしいよ」
と言うことが客である民衆(我々も含む)にあからさまに知られてしまうと、日本書紀自体の信頼性が下がる。それでは、ファンを作るどころか読者はしらけてしまう。
「正義の味方」としての広報が他に見当たらないのは、日本書紀の信頼性を保つためかもしれない。
今も残っている当時の書物は日本書紀ぐらいしかないのだろうけれども、おそらく、当時、他にも書籍や新聞的な書き物もあったことが予想される。栄華を誇った藤原氏がそれらを駆使していないとは考えにくいので、色々やったのだろう。
日本書紀は、今でいうと、NHKの番組に出演したと言うようなところだろうか。
藤原さんはなぜファンづくりが必要だったのだろうか?
当時の人々は「神と祟りを恐れていた」ということがヒントなのではないかと思う。
話はそれるが、当時、雷と言うのは祟りの象徴だったらしい。雷で亡くなる人がいると、「その人は祟りで死んだ」と言われた。
なので、日本書紀に登場する雷は、本当に雷が落ちたということではなく、祟り、つまり「その人は悪いことをした」ということを暗に言っている、という解釈もできる。
雷に打たれないために、「人に祟られないための評判」が欲しかったのではないか、大化の改新はそのための広報活動である。逆の見方をすると、蔭ではかなり悪いことをしていたのかも知れない。
とすると、今現在の歴史教育では「藤原鎌足は正義の味方」と教えられるので、すごーく長期的に見ると、マーケティングは大成功だったということになる。
当時の藤原さん達が雷に打たれなかったかどうかは誰にもわからないけれども、大化の改新はマーケテイング戦略の元祖と言っていいのかもしれない。